うたあそび VOL.2 「源氏物語」 2006.5.18


「源氏物語」の朗読は、とても多くの方が様々な形でなさっており、劇場公演やDVDも多いのですが、「原文で」というのはあまりありません。もっともポピュラーなのは瀬戸内寂聴さんの現代語訳の朗読。「うたあそび」の源氏物語朗読も、瀬戸内寂聴版にしようかとも考えましたが、結局「古典文学の世界を、その言葉のリズムごと味わってもらおうよ」ということになりました。

和楽器とピアノによる演奏がイメージを膨らませてくれます。琵琶奏者の矢澤公子の古典的な四弦琵琶による弾き語り、ピアニスト新藤理恵のメロディが物語を彷彿とさせます。ゲスト、笙の橋本薫明さんは以前、雅楽で「源氏物語」の公演(物語中にも出てくる曲「青波波」等)をなさった経験もあり、平安絵巻を彩って下さいます。矢澤正弘さんの能管がぴりりと物語を引きしめます。佐々木亜希子のやわらかな語り口。全体で古典世界を楽しんでいただけたらと嬉しく思います。

「うたあそび」の会へお越し下さり、心より感謝申し上げます。


アンケートより

○ 日本語、特に古語の響きの美しさを再確認しました。絶対的に原文のままやって正解だ!!だと思います。古典がすごくすきなのでこれからもいろいろやってほしいです

○ 「源氏物語」は特に素晴らしかったです。語りも、当時のゆるやかな時を感じられるようで、古語でとてもよかったです。各楽器の演奏もとても素敵でした。

○ 「原文」でも話の流れがわかる。ピアノの音も古典にあう。

○ 完成度が上がっていて嬉しかったです。新藤さんのピアノアレンジはいつ聞いてもおもしろいですね。

○ 次回また楽しみにしています。笙が聴けて勉強になりました。

○ 「源氏物語」、耳に気持ちよかった。

○ わらべうた、懐かしくかつアレンジも心に響くものがあり心地よかったです

○ とても楽しく過ごさせていただきました。まず、びっくりしたのは「花摺りの紺染めの狩衣風の直垂に緋色の胸紐」が良く似合っていた事です。他の出演者の直衣も水干も雰囲気を盛り立てていました。古典の語りに和琴や笙や能管や琵琶は乗り易いのは分かりますが、それに洋楽を合わせるのは容易ではないのは、私も体験していますから分かります。が、皆さんの演奏、それに乗った語り口は、素晴らしいハーモニーでした。笙とピアノそして琵琶と和琴とピアノの音の設定は聞いていても心地よかった。
違和感は全然ありませんでした。