活動弁士付き無声映画 チャリティ映画会


 岐阜県にはいろいろと縁がある。可児市はここ数年呼んで頂いているが、可児市でも事業をなさってきた御嵩町社会福祉協議会の高木会長とご縁があり、御嵩町の方々にも楽しんでいただけることになった。
 18日(土)は、中公民館で、一般の方々を対象に、『子宝騒動』『大学は出たけれど』『瞼の母』の3本立て。この催しのために町に送迎バスが運行され、集った方々は、笑ったり泣いたりで活弁を楽しんで下さった様子。
 明けて19日(日)は、御嵩町の「長寿を祝う会」。小学校の体育館に、朝から400人近い地域の高齢者が集い、町の園児や小学生たちの歌や踊りを楽しむ。昼食後、活弁上映。嵐カンの『鞍馬天狗』と『子宝騒動』を観ていただいた。
 高木さんの利発なお孫さん(確か小学3年生だった)は、『子宝騒動』が面白くてしょうがなかったと、次から次に可笑しかったシーンの話をする。おじいちゃんおばあちゃん顔負け。「おばあちゃん、なんで昨日連れて行ってくれなかったの?そうしたら、あの映画、今日と2回観れたのに」子どもは面白いものは何度でも観たいのである。そういえば私自身もそうだった。
 「大きくなったら、どんな仕事したいの?」と聞くと、「福祉の仕事。じいちゃんとばあちゃん好きだから。お年寄りの人たちに喜んでもらいたいから」。とっても元気でおちゃめで、目に入れても痛くない孫のそんな言葉に、高木さんご夫婦のお顔がほころぶ。高木さんは、地元のライオンズクラブ、子どもたちの教育活動、高齢者福祉事業など、多くの地域貢献をしてこられた。お孫さんに対しても優しく教育熱心なお祖父さまの姿が、とても印象的だった。
 福祉と教育。心豊かに暮らしていくために、これからはもっともっと重要である。「活弁」はその両方の分野で一助にはなるものだと思うし、生かしていかなければもったいないなと感じた公演だった。

9月18日(土)19日(日)

 

 

 
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