秋田コメディ映画祭
喜劇映画の王様「斎藤寅次郎」特集 活弁公演


 2005年に生誕100年を迎える斎藤寅次郎監督は秋田県矢島町出身。秋田コメディ映画祭の源でもある彼の特集が組まれ、無声映画時代の作品の活弁をさせていただいた。斎藤寅次郎が最もテンポ良くナンセンスギャグを飛ばしていた時期の『子宝騒動』をまず一つ。それから、昭和4年のほのぼのした母子もの『明けゆく空』。爆笑ものではなく農村の母子の愛情を描いた、水島あやめ脚本の情緒ある作品だが、ところどころに寅次郎マジックがちりばめられており、会場から笑いがもれる。
 齋藤監督に詳しい娯楽映画研究家の佐藤利明氏も『子宝騒動』はもちろん、『明け行く空』には新発見がいっぱいでかなり興味深かったとのこと。
 その後『アジャパー天国』を鑑賞。斎藤寅次郎監督を生み出したことは、秋田県民の誇りである。会場がいっぱいにならなかったのは残念なことで、若い世代にももっと広く観てほしかった。観にきてくれたら、きっと地元出身の監督を支持し功績を称えたくなるに違いない。
 私にとってもとにかく、楽しい公演だった。実行委員の中に高校(酒田東)の先輩がいらしたり、NHK山形時代山形支局でお世話になった職員の方が、秋田支局勤務になっていて、観に来てくださったり。縁って不思議だし、この仕事ってかなり幸せだなあと思いました。
 スタッフの皆様、本当にありがとうございました。またいつか、その地で寅次郎作品の公演ができますように!



 
 

最年少の可愛いスタッフより、花束贈呈。

娯楽映画研究家の佐藤利明氏と。寅次郎作品の面白さを語る。
 
 
実行委員の皆さんと。お疲れさまでした!そしてありがとうございました。
 
 
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